職場のおじさんは仕事でトッラク運転しているけど、
なんで私は運転したらダメなんだ?
『普通運転免許』って履歴書に書いてあるから採用したのに
会社の車を運転させられない!!
こんなケースありませんか?
この記事では、普通運転免許ってはっきりわからない!
なぜ今と昔では違うんだ?という疑問のある人に、
いまさら他人には聞けない『普通運転免許』の今と昔の違いを
わかりやすく解説します!
採用担当者、人事担当者必見です!!
現在の普通運転免許の定義
普通運転免許の正式名称
まず大前提ですが、全員が混乱する名称『普通運転免許』これは
正式名称ではありません。
正しくは「普通自動車第一種運転免許」もしくは、「普通自動車第二種運転免許」です。
(略称普通免許)と言います。
念のため。この記事では一種について記載します。
大して変わらないと思うのですが、この名称が混乱する原因なのです。
下記に詳細記載していきますので、もう少しお付き合いください。
運転できる車両
現在の普通免許で運転できる車両は以下となります。
ここがよく間違えるポイントなのですが、
最大積載量-2.0トン未満⇦これが厄介なのです。
理由は昔の普通免許を持っている人は違うから。
続きをどうぞ。
過去の普通運転免許の定義
過去っていつから?
2007年6月1日までに普通免許を取得している人は
現在『中型自動車第一種運転免許(8t限定)』所有者となります。
では『中型自動車第一種運転免許(8t限定)』を持っている人が
運転できる車両を確認しましょう。
2007年6月1日までに取得している人は
積載量5t未満の車両を運転できるのです。
ここで結論!!と言いたい所ですが、
さらにややこしくする免許が登場するのです。
準中型免許の登場
2007年6月2日~2017年3月11日の期間に普通免許を取得している人は
現在『準中型自動車第一種運転免許(5t限定)』所有者となります。
では準中型所有者(5t限定)が運転できる車両を確認しましょう。
さあどんどん混乱してきますよね!!
昔の人が運転できる車両
簡単におさらいしますと、
2007年6月1日までに普通免許を取得している人は
- 車両総重量-8トン未満
- 最大積載量-5トン未満
- 乗車定員-10人以下
2007年6月2日~2017年3月11日までに普通免許を取得している人は
- 車両総重量-5トン未満
- 最大積載量-3t未満
- 乗車定員-10人以下
以上がいわゆる『昔』に普通免許を取った人が
運転できる車両となります。
なぜ同じ普通運転免許で運転できる車両に違いがあるのか?
法改正
なぜ同じ免許を取っているにもかかわらず
運転できる車両に違いがあるのか?
答えは『法改正』があったから。
2007年6月2日~と、2017年3月12日~と
大きな改正がなされ、現在の運用に繋がっています。
改正された理由
貨物自動車による交通死亡事故の削減と、若年者の雇用促進のため、平成29年3月12日から、普通自動車、中型自動車、大型自動車に加えて、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満等の自動車が新たに「準中型自動車」として新設され、これに対応する運転免許として「準中型免許」及び「準中型仮免許」が新設されました。
警視庁HPより引用
上記は準中型が新設された際の警視庁発表の理由です。
様々な背景があったのでしょうが、
若年者による事故の防止の観点から
乗れる車両の制限に繋がり、
現状の運用に繋がっている模様です。
昔取った人は得なのか?
結論=昔取った人はめちゃくちゃお得!!なのです。
私を含め、2007年までの普通免許を取った人間は
現在自動的に『中型自動車第一種運転免許(8t限定)』所有者であり、
2007年6月2日以降~2017年3月11までに
普通免許を取った人間は
現在自動的に『準中型自動車第一種運転免許(5t限定)』所有者と
なっているのです。
特に2007年まで取得の人間は非常にお得で、
現在も使用台数の多い4tトラックを運転することが出来るため
様々な業種の職業に免許を気にせず就職が可能となります。
又、準中型所有者も近年台数がかなり増えている
2tトラックに乗車が可能なため、
中型所有者ほどではないにしても
現在の普通免許所有者に比べればやはりお得です。
2017年3月12日以降の免許取得者に比べて
運転できる車両の範囲が広く、
広く使用される2tトラックは2017年3月11までに取得していれば
気にせず運転することが出来るのです。
金銭面のメリット
2024年7月現在、普通免許を取得するのにかかる費用は
全国平均でおよそ30万円かかります。
(AT限定だと29万円程度)
学生時代に学割を利用してもおおよそ25万円程度は
掛かるのです。
それに比べ、
2007年6月1日までに普通免許を取得している人は
26~27万円程度で所得している人が多く、
学割を利用して取得した人(私もそうですが)は
20万円程度で取得することが出来ました。
物価が上がっている事もあり、仕方がない側面も
あるのでしょうが、
乗れる車両にこんなに差があるのに
取得費用が昔に比べこんなに高いなんて
現在の若い人は可哀そうですね。
しかも、現在の普通免許を所持している人が
準中型免許を追加で取得する場合、
さらに15万円~20万円程度の費用が掛かります。
取得費用や条件を調べれば調べる程、
昔取得した私たちがいかにお得であったかがわかりますね。
注意
再度言いますが、この記事では普通運転免許の1種で、
マニュアル車(MT車)を前提に解説しております。
営業免許である2種やオートマ限定(AT限定)の場合は
費用や条件が変わってきますのでご注意ください。
まとめ
今年はいわゆる『物流の2024年問題』があり、
法改正による物流ドライバーさんたちの働き方が大きく変わる年でもあります。
今後、ドライバーさんの不足により
いままで普通だとおもっていた商品の流通が
滞るケースが増えてくるだろうと予想されております。
ドライバーさんたちの高齢化も言われて久しいですが、
上記のような若年層の免許取得に係る不利も
この問題に拍車をかけていると筆者は思います。
事故を防ぐという観点では現状を変えていく事は難しいと思いますが、
年齢のみで制限をするのではなく、
もう少し柔軟な運用ができるように改正することは出来ないものでしょうか?
という問題提起でこの記事は終わりたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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